- 新卒で入社したばかりなのに、もう仕事辞めたい…
- こんなに早く辞めたいと思うなんて、自分は甘えているんだろうか…
- 周りの人は、みんな頑張っているのに…
入社して間もないのに、すでに退職を考えている。
そんな状況に、罪悪感や焦りを感じていませんか？
もしかしたら、「新卒で辞めるなんて甘えだ」という言葉に、心を痛めているかもしれません。
- 「新卒で辞めたい」は本当に甘えなのか
- 新卒が「辞めたい」と感じる主な理由
- 自分の「辞めたい」理由と向き合う方法
- 「辞めたい」気持ちを解消するためのアクションプラン
- 退職代行サービスという選択肢について
この記事では、「新卒で辞めたい」という気持ちが「甘え」なのかどうかを検証し、あなたの「辞めたい」理由と向き合い、具体的な解決策を見つけるためのヒントを提示します。
あなたの心のモヤモヤを解消し、後悔のない選択をするための第一歩を踏み出しましょう！
「新卒で辞めたい」は甘え？社会の風潮と現実
「新卒で辞めたい」と思うことは、本当に「甘え」なのでしょうか？
この問いに悩む若者は少なくないはずです。
私自身も新卒時代を思い出すと、あの不安と葛藤は今でも鮮明に覚えています。
一緒に社会の風潮と現実を見ていきましょう。
「3年以内に辞めるのは甘え」は本当か？
「石の上にも三年」ということわざが物語るように、日本では「最低でも3年は同じ会社で踏ん張るべき」という考え方が根強いんですよね。
私の両親世代なんかは、特にそう思っている方が多いように感じます。
「3年以内に辞めるなんて甘えている」「根性が足りない」といった批判的な声も珍しくありません。
ただ、時代は確実に変わってきています。
終身雇用制度が崩れ去り、転職が当たり前になった現代。
価値観も随分と多様化し「3年ルール」に縛られる必要はないという考え方も広がっていますよ。
古い価値観と新しい現実のギャップを、あなたも感じていませんか？
入社1ヶ月など、早期に「辞めたい」と感じた場合の対処法については【入社1ヶ月で限界…新卒が「仕事辞めたい」と感じた時の対処法】の記事で解説しています。
早期離職のリスクとメリット
早期離職には、当然ながらリスクが伴います。
正直、厳しい面もあるんです。
- 転職活動で不利になる可能性がある
- キャリアに傷がつく恐れがある
- 当面の収入が途絶えてしまう
- 家族や友人からの理解を得られないこともある
でも、捨てがたいメリットもあるんですよ。
- 自分の本当に合った天職を見つける可能性が広がる
- より成長できる環境でスキルアップできるチャンスがある
- 労働条件の良い会社に巡り会えるかもしれない
- 何より、あなたの心と体の健康を守ることができる
早期離職は必ずしも失敗ではありません。
大切なのは、自分にとって何が最善の選択なのかを、冷静に見極めることなんじゃないでしょうか。
新卒が「辞めたい」と感じる5つの主な理由
新卒者が「もう辞めたい」と思い詰める理由は、主に次の5つに分けられます。
あなたはどれに心当たりがありますか？
仕事内容とのミスマッチ
- 「就活の時に聞いていた仕事と全然違う…」
- 「朝から晩まで単調な作業で、やりがいの欠片も感じない」
- 「自分の強みや適性とは正反対の仕事ばかり」
人間関係の悩み
- 「上司の言うことがコロコロ変わって振り回される毎日」
- 「陰口や派閥が多く、職場の空気が重すぎる」
- 「パワハラやセクハラが日常茶飯事で精神的に消耗する」
労働条件への不満
- 「毎日終電で帰る生活が当たり前になってしまった」
- 「休日出勤も連絡一つで決まり、プライベートが皆無」
- 「これだけ働いて、手取りはこんなに少ないのか…」
- 「有給休暇は存在するけど、実質取れない雰囲気」
企業風土・文化とのミスマッチ
- 「前例踏襲が基本で、新しいアイデアは全て却下される」
- 「会社の掲げる理念と現場の実態があまりにもかけ離れている」
- 「朝礼での大声での唱和や強制的な飲み会についていけない」
将来への不安
- 「このままでは5年後も10年後も成長が見込めない気がする」
- 「先輩社員を見ても、目指したいキャリアが見つからない」
- 「本当にやりたかった仕事があるのに、このままでいいのだろうか」
これらの悩みは一つだけではなく、複雑に絡み合っていることが多いんです。
まるで重たい鎖のように、あなたの心を縛っているかもしれませんね。
自分の「辞めたい」理由と向き合ってみよう
「辞めたい」という気持ちが「甘え」なのかどうか??
この問いに答えるには、まず自分の心の声に耳を傾ける必要があります。
私も新卒時代、夜な夜な「このまま続けるべきか」と悩んだ日々がありました。
そんな迷いを整理する方法を一緒に見ていきましょう。
理由を具体的に書き出す。紙やノートに書き出そう
まずは、モヤモヤした気持ちを形にしてみませんか？
「辞めたい」と感じている理由を、スマホではなく、あえて紙やノートに書き出してみましょう。
ペンを走らせる感触が、思考を整理するのに不思議と役立つんですよ。
思いつくままに、遠慮なく書き出してください。
この時点では誰にも見せるわけではないので、正直な気持ちをぶつけていいんです。
理由を深掘りする。なぜそう感じるのか？
次に、書き出した理由を「なぜ？」と掘り下げていきましょう。
氷山の一角のように、表面に見える不満の下には、もっと深い理由が隠れているかもしれません。
- 「仕事内容が合わない」→「具体的には、数字を扱う作業が苦手なのに、経理業務ばかりを任されている」「本当はクリエイティブな仕事がしたかった」
- 「上司が嫌い」→「毎回指示が曖昧で、やり直しが多い」「頑張っても褒められず、ミスだけ指摘される」
- 「残業が多い」→「業務効率化の提案が却下される」「人手不足なのに採用しない会社の方針に疑問を感じる」
こうやって掘り下げていくと、「ただ嫌だ」という感情から、具体的な問題点が見えてくるものです。
理由を分類する。環境要因と自己要因
次に、見えてきた問題を二つに分けてみましょう。
これが意外と目から鱗の作業になったりします。
- 環境要因
- 自己要因
環境要因
会社や職場環境に原因があるものを指します。
- 「業務の偏り」「評価制度の不透明さ」「長時間労働を美徳とする風土」
自己要因
自分自身に原因があるものを指します。
自分に正直に向き合うのは勇気がいりますが、成長への第一歩です。
「全て会社が悪い」と責任転嫁せず、自分の課題にも目を向けてみましょう。
「解決できる問題」と「解決できない問題」
最後に、もう一つ分類してみましょう。
解決できる問題なのか、解決できない問題なのかです。
これが退職を考える上での重要な判断材料になります。
退職を決意する前に考えるべきポイントについては【新卒が「仕事辞めたい」「逃げたい」と思った時に考えるポイント】の記事で詳しく解説しています。
解決できる問題
- 業務スキルは研修や自己学習で補える
- 上司との関係は、第三者に相談して改善できるかも
- 他部署への異動願いを出せるかもしれない
解決できない問題
- 会社の経営方針は変えられない
- パワハラ体質の上司は簡単には変わらない
- 業界特有の長時間労働は避けられない
この作業を通じて、あなたの「辞めたい」という気持ちが単なる「甘え」なのか、それとも正当な理由に基づく決断なのかが、少しずつ見えてくるはずです。
時には、問題は解決できなくても、自分の受け止め方を変えることで状況が好転することもありますよ。
じっくり向き合って、自分にとって最善の道を探していきましょう。
「辞めたい」の気持ちを解消するためのアクション
理由を整理したら、次は具体的な行動に移す時です。
もやもやした気持ちを抱えたまま日々を過ごすより、一歩踏み出してみましょう。
環境要因が強い場合 ? 部署異動や働き方の変更を相談
会社や職場環境に原因がある場合、意外と解決策があるかもしれません。
諦める前に、まずは声を上げてみることです。
部署異動
- 営業職より企画職の方が自分の強みを活かせると感じています
- 別の部署で新しい視点や経験を得たいと考えています
- チーム内の人間関係で悩んでおり、環境を変えることで成長できると思います
働き方の変更
- 毎日の残業で体調を崩しがちなので、業務効率化や分担の見直しをお願いできませんか
- 集中力を高めるため、週に1?2日の在宅勤務は可能でしょうか
- 朝型・夜型の体質に合わせて、フレックスタイム制度を活用させていただけないでしょうか
案外、会社側も優秀な人材を失いたくないと考えているものです。
「辞める」と言う前に改善案を提案してみると、思わぬ解決策が見つかることもありますよ。
自己要因が強い場合。自己分析・スキルアップ・キャリアプランの見直し
自分自身に原因がある場合は、内側から変化を起こしていく必要があります。
これは辛い作業かもしれませんが、人生の転機になる可能性を秘めています。
自己分析
- 私は細かい作業よりも、人と関わる仕事の方が活力を感じる
- 実は幼い頃から、モノづくりに携わる仕事に憧れていた
- 自由度が高く、自分のペースで進められる環境が合っている
スキルアップ
- 会社の研修制度を利用して、プレゼンテーションスキルを磨こう
- 夜間や週末を使って、プログラミングやデザインを学んでみよう
- 業界で評価される資格取得に向けて、少しずつ勉強を始めよう
キャリアプランの見直し
- 5年後、10年後の自分はどんな仕事をしていたいだろう？
- 今の会社でそれは実現できるのか、それとも別の道を模索すべきか？
- 長期的なキャリアを考えると、今の我慢は必要なステップなのか？
自分を見つめ直す作業は時間がかかりますが、その過程で新たな可能性が見えてくることも少なくありません。
毎日少しずつ行動に移すことで、気持ちも前向きになっていくものです。
どうしようもない場合。退職や転職を視野に入れる
努力しても状況が改善されない場合、退職や転職という選択肢を真剣に考えてもいいでしょう。
これは決して「逃げ」ではなく、自分の人生を大切にする「勇気ある決断」です。
人生は一度きり。
「このままでいいのか」という違和感を感じ続けるより、新しい一歩を踏み出す勇気を持つことも大切です。
今の会社を辞めることが、あなたの人生においてむしろ「責任ある選択」となる場合もあるのです。
自分の心と向き合い、後悔のない決断をしていきましょう。
どんな選択をしても、それはあなたの貴重な経験になるはずです。
どうしても辛い時の逃げ道。退職代行について
会社を辞めたいのに言い出せない。
退職を伝えたら引き止められるかも、あるいは心無い言葉を投げつけられるかも。
そんな不安から身動きが取れず、日に日に精神的に追い詰められていく?
こんな状況に陥っている方は少なくありません。
そんな袋小路を抜け出す一つの手段として、近年注目されているのが退職代行サービスです。
退職代行サービスの概要と利用状況
退職代行サービスとは、あなたに代わって会社へ退職の意思を伝えてくれるサービスです。
言わば、退職届の「使者」のような存在ですね。
ここ数年、退職代行のサービスの利用者は急増しており、特に新卒や若手社会人の間で広がっています。
背景には、
- 怖い上司に退職を切り出す勇気が持てない
- 引き止められたらどう断ればいいかわからない
- すでにメンタルが限界で、交渉する余裕がない
といった切実な事情があります。
私が知る限り、真面目で責任感の強い人ほど、自分の退職が周囲に迷惑をかけると考えて言い出せないケースが多いです。
デメリットも理解しておこう
便利な退職代行サービスですが、利用する前に知っておくべきデメリットもあります。
特に小さな会社や地方の企業では「退職代行を使った」という事実自体が業界内で広まることもあるため、慎重に検討する必要があります。
利用の判断基準
退職代行サービスを使うべきかどうかの判断は、最終的には自分自身で行う必要があります。
以下のような状況に当てはまる場合は、検討する価値があるかもしれません。
実際、私の知人は重度のうつ状態になり、退職の意思すら伝えられなくなったため、退職代行を利用しました。
結果として、療養に専念できるようになり、半年後には回復して新たな職場で働き始めることができたんです。
まとめ。自分にとって最善の選択を
「新卒で辞めたい」と思うことは、決して「甘え」ではありません。
それは、あなた自身が感じている現実であり、尊重されるべき感情です。
大切なのは、自分の「辞めたい」理由と誠実に向き合い、自分にとって最善の選択をすることです。
これらのステップを踏むことで、あなたはきっと後悔の少ない選択ができるはずです。
あなたの人生は、あなた自身のもの。
会社のためではなく、あなた自身の幸せのために、勇気を持って一歩踏み出しましょう！
困難な選択かもしれませんが、その先には新しい景色が広がっているはずです。
