- 職場で無視されている気がする…
- 自分だけ、いつも大量の仕事を押し付けられている…
- 陰口を言われているみたいで、会社に行くのがつらい…
新卒で入社したばかりなのに、すでに職場いじめに悩んでいる…そんな状況に、心を痛めていませんか?
職場いじめは、決して許されることではありません。
しかし、残念ながら、新卒者は職場いじめのターゲットになりやすい傾向があります。
- 職場いじめのサイン
- 職場いじめのターゲットになりやすい新卒の特徴
- 職場いじめから抜け出すための5つのステップ
- 専門機関のサポート
- 退職代行サービスという選択肢
一人で悩まず、この記事を参考に、勇気を出して行動を起こしましょう!
それ、職場いじめかも?新卒が知っておくべきサイン

もしかして、これって職場いじめ…?
そんな不安がよぎっても、「気にしすぎかな」「自分が耐えるべきなんだろう」と問題から目を背けていませんか?
ですが、職場いじめは早めに気づくことが何より大切なんです。
まずは、職場いじめのサインを一緒に確認してみましょう。
無視や仲間外れ。会話に入れない、挨拶を無視される

話しかけても返事がなかったり、元気よく「おはようございます」と言っても無視されたりするのはつらいものです。
同僚たちがランチの計画を立てているのに、あなただけ誘われない。
大事な情報が回ってこなくて、「え?そんな話聞いてないんですけど…」と困惑することもあるでしょう。
会議にも呼ばれず、後から「あれ?なんで参加してないの?」と言われたりすることはありませんか?
過剰な仕事の押し付け。自分だけ大量の仕事を任される
周りは定時で帰宅する中、あなただけパソコンに向かっている──そんな状況、おかしいと思いませんか?
明らかに一人でこなせる量を超えた仕事を押し付けられたり、誰もが避けたがる厄介な業務がなぜかいつもあなたの元に回ってきたりします。
「明日の朝までに」という無理な締切を言い渡されるのも、いじめの典型的なパターンかもしれません。
仕事を与えられない。仕事をさせてもらえない、簡単な仕事ばかり
「あなたにはまだ早いから」と言われ続け、成長の機会を奪われるのも辛いですよね。
コピー取りやシュレッダー係など、スキルが磨けない単純作業ばかり任されることも。
時には何の指示もなく、一日中椅子に座らされるというケースも聞いたことがあります。
これは精神的に追い詰める典型的な手法なんです。
陰口や悪口。自分に関する悪い噂を流される
休憩室に入ったとたん、周囲の会話が急に止まった経験はありませんか?
職場で自分の陰口が広まっていると感じるのは、本当に居心地が悪いものです。
時には事実無根の噂が広まり、知らない部署の人からも変な目で見られることも。
最近では、SNSでの誹謗中傷も増えていて、オンライン上での攻撃に悩む方も少なくありません。
身体的・精神的な攻撃。暴言、暴力、人格否定
「お前みたいなのがいるから仕事が進まない!」などの暴言や、書類を投げつけられるような暴力行為は絶対に許されるものではありません。
「使えないヤツ」「こんなこともできないの?」といった人格を否定する言葉は、心に深い傷を残します。
ちょっとしたミスを大げさに取り上げられ、みんなの前で長時間説教されることも、明らかな精神的攻撃といえるでしょう。
これらのサインが複数当てはまるようなら、それは単なる「気のせい」ではなく、職場いじめの可能性が高いです。
職場いじめと混同しやすい「パワハラ」の判断基準については【それってパワハラかも?新卒が知るべき判断基準と対処法】の記事で確認にしてください。
職場いじめのターゲットになりやすい新卒の特徴

残念ながら、新卒者は職場いじめのターゲットにされやすい現実があります。
「まさか自分が…」と思っていても、知らず知らずのうちに標的にされていることも。
特に以下のような特徴を持つ方は、要注意かもしれません。
真面目で責任感が強い
「任せられた仕事は最後までやり遂げなければ」
そんな責任感の強さが、あだになることがあります。
真面目な人ほど仕事を断れず、気づけば膨大な業務を一人で抱え込んでいたりしませんか?
また、ちょっとしたミスでも「自分が悪いんだ」と必要以上に自分を責め、それを見た悪質な先輩に付け込まれることも少なくないんです。
おとなしくて自己主張が苦手
会議で意見を言えなかったり、理不尽な状況でも黙ってしまったりする方、多いですよね。
「あの子は何を考えているか分からない」と周囲に思われ、やがて標的にされやすいパターンです。
優秀なのに主張できず、いつしか「使いやすい駒」として扱われるように。
嫌なことがあっても「我慢すれば認められるはず」と耐え続けた結果、心身を壊してしまう例もあるんです。
周囲の空気を読むのが苦手
職場の暗黙のルールや人間関係の機微に敏感でない方は、知らぬ間に孤立してしまうことがあります。
例えば、先輩方が忙しそうにしている時に質問攻めにしたり、チームの慣習を無視した行動をとったりするとで「空気が読めない奴」というレッテルを貼られてしまうんです。
仕事の能力が高い、または低い
皮肉なことに、両極端な能力を持つ人がターゲットになりやすいんです。
頭角を現す新人は「生意気だ」と妬まれ、陰湿な嫌がらせを受けることも。
入社早々に大きな提案が通ったため、先輩たちから無視されるようになった例も。
一方で、業務に時間がかかる人は「足を引っ張る存在」とみなされ、次第に厳しい言葉を投げかけられるように。
どちらも理不尽ですが、現実として起こりうることなんです。
職場いじめから抜け出すための5つのステップ
職場いじめに悩んでいるなら、もう一人で抱え込まないで。
5つのステップで、苦しい状況から抜け出す方法を一緒に考えていきましょう。
ステップ1.証拠を集める。いつ、どこで、誰に、何をされたか
まず何より大切なのは、具体的な証拠を集めることです。
「言った・言わない」の水掛け論に終わらせないために、詳細な記録が武器になります。
まず、「いつ」起こったのかを明確にしましょう。
例えば「2023年4月15日の午後3時頃」といったように、正確な日時を記録します。
次に「どこで」発生したのかを詳しく書きます。
「3階会議室の出口付近」や「エレベーターホール」など、具体的な場所を記載することで、状況をより明確にできます。
さらに、「誰に」言われたりされたりしたのかを正確に記録することも重要です。
「営業部の田中課長」など、加害者を明確に特定できるようにしましょう。
そして、「何をされたか」については、できるだけ具体的に書き残します。
例えば「無能なやつは辞めてしまえ」と大声で怒鳴られた、など、実際の言動をそのまま記録することが大切です。
こうした詳細な記録を残すことで、後に問題を整理しやすくなり、必要に応じて適切な対処を取る際の証拠として活用できます。
証拠として使えるのは日記やメモだけでなく、メールやチャットの履歴、同僚の証言なども含まれます。
録音は法的に微妙な場合があるので、事前に専門家に確認してからにしましょうね。
ステップ2.信頼できる人に相談する。家族、友人、先輩、相談窓口
つらい経験を誰かに話すだけでも、心はずいぶん軽くなるものです。
身近な家族や友人、信頼できる先輩社員、または大学のキャリアセンターでも良いでしょう。
外部の視点からのアドバイスが、思いがけない解決策につながることも少なくありません。
- あなたの話に耳を傾け、共感してくれる人を選ぶ
- 「こんなことで相談するなんて…」と躊躇せず、正直に状況を説明をする
- 集めた証拠も見せながら、具体的に話すと理解されやすい
- 「どうすればいいと思う?」と素直に助けを求める
ステップ3.会社に相談する。上司、人事部、相談窓口
勇気がいるステップですが、職場環境の改善は会社の責任でもあるんです。
直属の上司が理解のある人なら、まずはそこから始めるのがいいでしょう。
でも、上司自身が加害者だったり、上司に言いづらい場合は、人事部や社内ハラスメント相談窓口に直接相談することも検討してください。
- 感情的にならず、冷静に事実を時系列で説明する
- 「部署を変えてほしい」など、具体的な希望を伝える
- 相談した日時や対応者、どんな返答があったかも記録しておく
ステップ4.部署異動や働き方の変更を検討する
会社内で環境を変える選択肢も検討する価値があります。
また最近では、在宅勤務やフレックスタイム制度を導入している企業も増えています。
オフィスにいる時間を減らせば、加害者との接触も減り、精神的な負担が軽くなるかもしれません。
上司や人事に、そうした働き方の可能性についても相談してみましょう。
ステップ5.転職を視野に入れる
ここまで試してもなお状況が改善しないなら、転職も立派な選択肢です。
「逃げるのは負けだ」なんて考えは捨てましょう。
自分の心と体の健康を守ることが最優先です。
転職エージェントに相談すれば、あなたのスキルや状況に合った求人を紹介してくれますし、面接対策もサポートしてくれるので心強いですよ。
専門機関のサポートを活用する

職場いじめは単なる「職場の困りごと」ではなく、れっきとした人権侵害です。
一人で抱え込む必要はありません。
あなたをサポートしてくれる機関がたくさんあるんですよ。
労働局の相談窓口。労働問題の専門家
知っていましたか?各都道府県の労働局には無料で相談できる窓口があるんです。
匿名でも相談できるので「会社にバレたらどうしよう」という不安を抱えている方にもおすすめです。
労働局では具体的な対応策を提案してくれるだけでなく、必要に応じて会社への指導も行ってくれることがあります。
「自分だけの問題かも」と思っていた悩みが、実は法律違反だったというケースも少なくないんですよ。
弁護士。法的なアドバイスや代理交渉
状況が深刻化している場合は、弁護士の力を借りるのも有効な手段です。
ある知人は、上司からの執拗な嫌がらせが続いた末、労働問題に詳しい弁護士に相談しました。
弁護士が会社と交渉した結果、適切な補償を受けながら円満退職することができたのです。
弁護士には費用がかかりますが、初回相談無料の事務所や、費用分割に対応している事務所もあります。
法的な知識と経験を持つプロが味方についてくれるだけで、心強いものですよ。
カウンセラー。精神的なサポート
職場いじめは心の傷を残します。
カウンセラーは単に話を聞くだけでなく、心の回復を促す具体的な方法を教えてくれます。
「弱い人が行くところ」なんて古い考えは捨てましょう。
メンタルケアは、つらい状況から立ち直るための大切なステップなんです。
会社の健康保険組合が提携しているEAP(従業員支援プログラム)なら、無料や割引料金で利用できることも多いですよ。
誰に相談すればいいか迷ったら、【「仕事辞めたい」時の相談相手別メリット・デメリット】の記事で相談相手を探してみましょう。
どうしても辛い時は退職代行も検討

毎朝、会社に行くのが怖くて震えが止まらない。
そんな状態まで追い込まれたら、退職代行サービスという選択肢もあります。
退職代行とは
あなたの代わりに「退職します」と会社に伝え、必要な手続きを進めてくれるサービスです。
弁護士が運営するものから、一般企業が提供するものまで様々あります。
メリットとしては下記があげられます。
デメリットも理解しておこう
もちろん、良い面ばかりではありません。
特に弁護士資格のない業者は、会社との金銭的な交渉はできないことを知っておきましょう。
本当に信頼できる業者かどうか、事前によく調べることが大切です。
退職は最終手段。でも逃げることも立派な選択肢!
退職代行は確かに最終手段です。
でも、あまりにも苦しい状況なら、逃げることも立派な選択だと私は思います。
かつての私も「逃げたら負け」という思いで耐え続けましたが、今考えると、もっと早く環境を変えるべきだったと後悔しています。
あなたの人生は一度きり。心と体を壊してまで耐える必要はないんです。
新しい職場で、あなたの才能を発揮する道を選ぶことも、勇気ある決断なのですから。
まとめ。一人で悩まず行動を起こそう
職場いじめは決して許されるものではなく、あなたにも対処する権利があります。
何より覚えておいてほしいのは、あなたは一人じゃないということ。
- いじめのサインに敏感になり「気のせい」と片付けない
- 自分がターゲットになりやすい特徴を持っているなら、なおさら早めの対策を
- 証拠集め、相談、会社への報告など、具体的なステップを踏む
- 労働局、弁護士、カウンセラーなど、専門家の力を借りる
- どうしても耐えられないなら、退職という選択肢も
あなたも必ず、自分らしく輝ける職場環境を手に入れることができるはずです。