- 退職の挨拶ってどうすればいいの…?
- 誰に、いつ、何を伝えればいいんだろう…
- 失礼のないように、きちんと挨拶したいけど自信がない…
退職を決意したものの、退職の挨拶回りの方法がわからずに悩んでいませんか?
特に新卒の場合、初めての退職で不安や疑問がたくさんあるでしょう。
「お世話になった人たちに、感謝の気持ちを伝えたい」「円満に退職したい」という気持ちも強いはずです。
この記事では、新卒向けに、退職の挨拶回りの方法やマナーを解説します。
- 退職の挨拶回りが必要な理由
- 退職の挨拶回りは、いつ、誰にすればいいのか
- 退職の挨拶で伝える理由
- シーン別の退職の挨拶例文集
- 退職の挨拶で注意すべきこと
この記事を読んで、退職のあいさつ回りで感謝の気持ちを伝え、気持ちよく退職しましょう。
退職の挨拶回りが必要な理由
退職の挨拶回りは、義務ではありません。
しかし、社会人としての礼儀であり、円満退職のため、そして、あなたの今後のキャリアのためにも、行うことをおすすめします。
社会人としての礼儀
退職の挨拶回りは、お世話になった人たちに直接感謝の気持ちを伝える良い機会です。
「ありがとうございました」「大変お世話になりました」と、感謝の言葉を伝えると相手も気持ちよくあなたを送り出すことができるでしょう。
円満退職のため
退職の挨拶回りをすると、会社や上司、同僚との良好な関係を保ったまま、円満に退職することができます。
円満退職できれば、退職日までの間、気まずい思いをすることなく、気持ちよく仕事に取り組めすよね。
また、退職後も良好な関係を維持できる可能性が高まります。
今後のキャリアのため
退職の挨拶回りは、今後の人脈づくりにもつながります。
退職後も、かつての同僚や上司と仕事で再会する可能性はゼロではありませんよね。
また、転職活動の際に相談に乗ってもらったり、アドバイスをもらったりすることもあるかもしれません。
挨拶回りをすることで、円滑な人間関係を築いて将来の選択肢を広げることができます。
退職の挨拶回り。いつ・誰にすればいい?
退職の挨拶回り、タイミングや相手に悩みますよね。
退職という人生の大きな節目だからこそ、気持ちよく区切りをつけたいものです。
挨拶のタイミングはいつ?
退職の挨拶回りは、退職日の1週間前から前日あたりが絶妙なタイミングです。
あまり早すぎると「まだいるのに気まずいな」と周囲に気を遣わせてしまいます。
かといって当日では、荷物の整理などでバタバタしてしまうもの。
相手の予定も考えながら、少し余裕を持って計画してみましょう。
挨拶回りの前に、退職を伝えるタイミングで悩んでいるのなら下記の記事も参考にしてください。
挨拶する相手は誰?
退職の挨拶は以下の人たちに行うといいでしょう。
まず、直属の上司には、これまでの指導への感謝をしっかりと伝えましょう。
今後のキャリアにもつながる可能性があるため、必要に応じて連絡先を交換しておくのも良いでしょう。
次に、同僚への挨拶も忘れずに。
共に過ごした時間への感謝を伝え「これからも良い関係を続けたい」という気持ちを表すことで、人脈を広げるきっかけにもなります。
また、他部署で関わりのあった人にも、協力してもらったことへのお礼をしっかり伝えましょう。
「今後も何らかの形でご縁を大切にしたい」とひと言添えると、良好な関係を築くことができます。
丁寧な挨拶を心がけると、円満な退職につながり、今後のつながりも大切にすることができます。
挨拶の順番は誰からすべき?
挨拶の順番も大切なマナーです。
まずは直属の上司からスタートし、その後は役職の高い方から順に。
同僚や他部署の方々は、上司への挨拶が一通り終わってからにするのがスムーズです。
退職の挨拶。何を伝えればいい?
さて、実際に挨拶する際には何を話せばいいのでしょうか。
緊張しますよね。ポイントをおさえて、心に残る挨拶にしましょう。
退職日。正式な退職日を伝える
まずは基本情報として、正式な退職日をはっきり伝えます。
「3月31日をもちまして退職させていただくことになりました」とシンプルに。
曖昧な表現は避けた方が無難です。
退職理由。ポジティブな表現で簡潔に
退職理由は、ポジティブな表現でサラリと伝えるのがコツ。
職場の人間関係に疲れて退職したとしても、挨拶では「新しい分野にチャレンジしたい」と前向きに伝えておきましょう。
会社や上司への不満をこぼすのは避けましょう。
- このプロジェクトがつまらなくて…
- あの部署の人と合わなくて
- もっと給料の良い会社が見つかりました
- デジタルマーケティングの分野で、さらに専門性を高めたいと思います
- 語学力を活かせる環境で挑戦したいと考えました
挨拶時に伝える退職理由については【角が立たない!新卒向け「退職理由」言い換え例文集】の記事も参考にしてください。
感謝の言葉。お世話になったことへの感謝
挨拶の核心部分は、やはり感謝の気持ち。
「この3年間、本当にお世話になりました」「山田さんには困った時にいつも助けていただいて、心から感謝しています」など、心を込めて伝えましょう。
相手の目を見て話すと、より誠意が伝わりますよ。
今後の抱負。前向きな姿勢を示す
次のステップが決まっているなら、簡単に抱負を語るのもいいですね。
「ITコンサルタントとして、もっと多くの企業の課題解決に貢献していきたいです」「海外拠点で学んだことを、いつか日本に持ち帰りたいと思っています」など。
前向きな言葉は、お互いに気持ちの良い別れになります。
個別のエピソード。思い出や感謝の気持ちを具体的に
時間があれば、具体的なエピソードを交えると印象に残る挨拶になります。
「田中さんに教えていただいたExcelの関数テクニックは、今でも私の武器になっています」「佐藤さんと徹夜で仕上げたあのプレゼン、本当に良い思い出です」など。
相手との思い出を語ると、これまでの関係性を大切にしていたことが伝わるでしょう。
シーン別!退職の挨拶例文集
シーン別の退職の挨拶例文集をご紹介します。
上司への挨拶
〇〇部長、お忙しいところ申し訳ございません。
私事ですが、〇月〇日をもって退職させていただくことになりました。
入社以来、〇〇部では、大変お世話になりました。
〇〇部長には、いつも丁寧にご指導いただき、本当に感謝しております。
特に、〇〇プロジェクトでは、〇〇(具体的なエピソード)など、多くのことを学ばせていただきました。
今後は、〇〇の分野で、さらに専門性を高め、キャリアアップしていきたいと考えております。
これまで、本当にありがとうございました。
今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
同僚への挨拶
〇〇さん、お疲れ様です。
私事ですが、〇月〇日をもって退職することになりました。
〇〇さんには、いつも相談に乗っていただき、本当に感謝しています。
〇〇さんと一緒に仕事ができて、本当に楽しかったです。
今後は、〇〇の分野で、新しいことに挑戦したいと考えています。
これまで、本当にありがとうございました。
また、どこかでお会いできることを楽しみにしています。
他部署の人への挨拶
〇〇さん、お疲れ様です。
私事ですが、〇月〇日をもって退職することになりました。
〇〇さんには、〇〇のプロジェクトで大変お世話になりました。
〇〇さんのご協力がなければ、プロジェクトを成功させることはできなかったと思います。
本当にありがとうございました。
今後は、〇〇の分野で、自分の力を試したいと考えています。
これまで、本当にありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
社内メールでの挨拶(全員向け)
件名:退職のご挨拶(〇〇部 〇〇)
皆様
お疲れ様です。〇〇部の〇〇です。
私事で大変恐縮ですが、〇月〇日をもって退職させていただくことになりました。
入社以来、〇〇部では、大変お世話になりました。
皆様には、いつも温かくご指導いただき、本当に感謝しております。
今後は、〇〇の分野で、新たな一歩を踏み出したいと考えております。
本来であれば、直接ご挨拶すべきところ、メールでのご連絡となり大変申し訳ございません。
皆様の今後のご活躍を、心よりお祈り申し上げます。
これまで、本当にありがとうございました。
〇〇部 〇〇課
〇〇 〇〇(氏名)
退職の挨拶で注意すべきこと
退職の挨拶は最後の印象を決める大切な機会です。
せっかくの区切りの時、気をつけたいポイントがいくつかありますよね。
ちょっとした配慮が後々の人間関係に大きく影響したりもします。
忙しい時間帯は避けよう
相手の迷惑にならないよう、タイミングには気を配りましょう。
始業直後は朝の忙しい時間帯ですし、終業間際はみんな帰宅準備で慌ただしいもの。
昼休みも貴重な休憩時間ですから避けるのがベターです。
「少しお時間よろしいでしょうか」と一声かけてから「いつがご都合よろしいですか?」と確認しするのもおすすめ。
事前アポイントがあれば、相手も心の準備ができますし、あなたも落ち着いて話せるでしょう。
長々と話しすぎない
退職の挨拶は短く、的確に済ませるのがコツです。
思い出話に花を咲かせたくなる気持ちもわかりますが、相手は現役で仕事中。
実際に私の先輩は15分も話し続けて、周りが困っていたことがありました。
3分程度を目安に、伝えたいことをあらかじめ整理しておくと安心です。
感謝の気持ちと基本情報をシンプルに伝えれば十分でしょう。
長い話は、送別会や飲み会の場に取っておくといいかもしれませんね。
会社の悪口や不満は言わない
どんな理由で退職するにせよ、この点は絶対に守りたいところです。
「あの部長の対応には本当に困った」「残業が多すぎて体を壊した」など、不満をこぼしたくなる気持ちをぐっとこらえましょう。
一時の感情で口にしたネガティブな言葉は、その場の空気を悪くするだけでなく、あなた自身の評判も下げてしまいます。
業界は意外と狭いもの。
将来、思わぬところで再会することもあるかもしれません。
最後まで前向きな姿勢で締めくくりましょう。
個人的な連絡先の交換は慎重に
「これからも連絡取り合いましょう!」という気持ちはとても素敵ですが、連絡先交換は相手の意思を尊重しましょう。
無理に連絡先を聞いたり、全員とSNSでつながろうとしたりするのは避けたほうが無難です。
相手が望むなら喜んで、でも押し付けないよう心がけると良いでしょう。
挨拶のお菓子は必要?
お菓子を配るかどうかは、会社の雰囲気や慣習によるところが大きいですね。
必須ではありませんが、感謝を形にする一つの方法として選ぶ人も多いです。
個包装で賞味期限が長いものを選ぶと、相手も自分のペースで楽しめます。
また、人数分よりも少し多めに用意すると安心ですよ。
部署が広い場合は、お世話になった方々だけに絞るという選択肢もあります。
まとめ。感謝の気持ちを伝えて気持ちよく退職
退職の挨拶回りは単なる儀式ではなく、これまでの感謝を伝え、良い関係を維持するための大切な機会です。
社会人としての礼儀を大切にしながら、円満に職場を去ることは、あなたの今後のキャリアにもきっとプラスになるはずです。
今回ご紹介した内容を踏まえて、
- 挨拶のタイミング、相手、順番を考える
- 伝えるべき内容を整理する
- 自分の言葉で誠実に伝える
- マナーと配慮を忘れない
この経験を通して、一つの区切りを丁寧に締めくくることで、次のステップへの良いスタートが切れると思います。
新しい環境でも、これまでの経験を活かして、さらに成長していってくださいね。