- 新卒で入社した会社を辞めたいけど、正直な退職理由を言うのはちょっと…
- 上司に、なんて説明すればいいんだろう…
- 角が立たないように円満に退職したい…
退職を決意したものの、退職理由をどう伝えるかで悩んでいませんか?
特に新卒の場合、初めての退職で、不安や疑問がたくさんあるでしょう。
「本当は、仕事内容が合わないから辞めたいけど、そんなこと言えない…」
「人間関係が辛いけど、正直に言うと揉めそう…」
この記事では、新卒向けに、角が立たない退職理由の「言い換え例文集」をご紹介します。
- 退職理由の「言い換え」が必要な理由
- 新卒が「本音の退職理由」を言いにくい理由
- ネガティブな退職理由をポジティブに変換する「言い換え例文集」
- 言い換えの注意点
この記事を読めば、もう退職理由の伝え方で悩むことはありません!
上手な言い換えで、円満退職&キャリアアップを目指しましょう。
なぜ退職理由の「言い換え」が必要なのか?

退職理由を「言い換え」るなんて、嘘をつくことじゃないかと思いませんか?
でも実は、違うんです。
本音をオブラートに包み、相手の気持ちを傷つけずに自分の意思を伝えるコミュニケーションの技術なんですよ。
私も経験がありますが、言葉の選び方一つで退職後の展開が大きく変わることもあります。
円満退職のため!会社や上司との良好な関係を保つ
「この仕事、もう本当につまらなくて…」「正直、上司との相性が最悪で」
なんて本音をそのまま伝えたら、どうなるでしょう?
上司の顔が曇るのが目に見えるようですよね。
せっかく一緒に働いた関係が、最後の言葉で台無しになってしまうのは残念です。
業界って思いのほか狭いもので、数年後に別の場所で元上司と再会することもあるんです。
退職理由を適切に言い換えておけば、そんな時にも気まずい思いをせずに済みますよ。
引き止め対策になる
「ちょっと疲れちゃって…」なんて曖昧な理由を伝えると、「じゃあ少し休暇を取ってリフレッシュしてから考えよう」と言われるかもしれません。
本当は転職を決意しているのに、こんな引き止めにあうと困りますよね。
遠慮がちに話すと「部署を変わってみない?」「待遇改善も検討するよ」と何度も引き止められることも。
明確な退職理由を伝えることで、あなたの決意が固いことを理解してもらえるんです。
今後のキャリアのためになる
退職後の転職活動で「前の会社は給料が安すぎて…」なんて言ったら、面接官はどう思うでしょうか。
心の中で「うちも給料上げられないのに、すぐ辞められたら困るな」と警戒するかもしれませんね。
転職活動では、過去の経験をどう語るかがとても重要です。
同じ退職理由でも、「もっと専門性を高められる環境を求めて」と言い換えれば、成長意欲の高さをアピールできます。
退職理由の伝え方一つで、面接の空気が大きく変わることを実感しています。
転職が成功するのも、前向きな退職理由をしっかり準備していたからこそです。
結局のところ、退職理由の言い換えは、単なる見栄えの問題だけではありません。
あなたの将来のキャリアを守るための大切な自己防衛策なのです。
基本的な退職理由の伝え方を知りたい方は、【円満退職へ!新卒が上司を納得させる「退職理由」の伝え方】の記事をご覧ください。
新卒が「本音の退職理由」を言いにくい理由

新卒社員が退職理由を本音で話せないのは、いったいなぜなのでしょうか?
私も新卒時代を思い出すと、心当たりがあって少し苦笑してしまいます。
「甘え」だと思われるのではないか
社会人としての第一歩を踏み出したばかりの新卒。
「こんな理由で辞めるなんて、甘えていると思われないかな…」
「わがままな若者だと軽蔑されるんじゃ…」
という不安が頭をよぎりますよね。
入社すぐに「この仕事が向いていない」と感じていても、周囲からは「新人なんだから当然つらいのは皆同じ」と言われ続けると、本当の気持ちを打ち明けられずにいますよね。
結局、体調を崩すまで我慢してしまい「家庭の事情で」という曖昧な理由で退職せざるを得なくなる可能性も。
経験不足による不安が、本音を隠す大きな壁になっているんですよ。
立場が弱くて上司や先輩に言いづらい
職場のヒエラルキーの中で最も立場が弱い新卒。
「厳しい上司に反論したら怒られるかも」
「退職を切り出したら、説得されて断れなくなるかも」
という恐怖心が、本音を押し殺してしまうことがあります。
ある新卒は、退職の意思を伝えたとき「せっかく教育投資したのに裏切るのか」と上司から責められ、涙ながらに謝罪する羽目になりました。
立場の弱さが、本音を言う勇気を奪ってしまうんです。
会社に迷惑をかけるとの罪悪感
「研修費用をかけてもらったのに…」
「採用してもらった恩を仇で返すようで申し訳ない」という罪悪感。
特に日本人は「恩義」や「迷惑」を重く受け止める傾向がありますよね。
「たくさん教えてもらったのに、力になれずにごめんなさい」と自分を責め続ける人も少なくありません。
でも、よく考えると「会社」と「社員」は対等な契約関係。
必要以上に罪悪感を抱く必要はありません。
退職理由言い換え例文集。ネガティブな理由をポジティブに変換

モヤモヤした気持ちをどう言い換えたらいいのか、具体的な例文をご紹介します。
一言で表現を変えるだけで、印象がガラリと変わるんですよ。
仕事内容が合わない → キャリアチェンジ・スキルアップ
単に「合わない」と言うのではなく、前を向いた目標があることを示せば、ネガティブな印象は大きく変わります
- 仕事がつまらない
- やりがいを感じない
- 向いていない
- これまで〇〇の業務に携わってきましたが、今後は〇〇の分野に挑戦したいと考えています
- 〇〇のスキルを活かせる仕事に挑戦したいと考えています
- 〇〇の資格を取得し、キャリアアップを目指したいと考えています
- より専門性の高い〇〇の分野で、スキルアップしていきたいと考えております
「営業が苦手」という本音を「より技術領域でスキルを磨きたい」と伝えて、スムーズに退職できた例もあります。
人間関係が辛い → 新しい環境で挑戦したい
- 上司が嫌い
- 同僚と合わない
- いじめられている
- 新しい環境で、自分の力を試したいと考えています
- これまでとは異なる環境で、新たな人間関係を築きたいと考えています
- 心機一転、新しい環境で再スタートしたいと考えています
- 多様な価値観を持つ人々と働く環境で、自分を成長させたいと考えております
「あの人が嫌い」と言ってしまうと、あなた自身の人間関係構築能力を疑われかねません。代わりに「新しい環境への挑戦」という前向きな表現に置き換えることで、成長意欲をアピールできるんです。
労働時間が長い → ワークライフバランスを重視したい
- 残業が多い
- 休日出勤が多い
- 休みが取れない
- 仕事とプライベートのバランスを大切にしたいと考えています
- 自己啓発や趣味の時間も確保し、より充実した生活を送りたいと考えています
- 家族との時間を大切にしたいと考えています
- これまで以上に効率的に仕事に取り組み、自己成長の時間も確保できる環境を求めています
「残業がきつい」というと単なる不満に聞こえますが「ワークライフバランス」や「自己成長のための時間確保」というと、生産性向上を意識した社会人としての姿勢が伝わります。
長時間労働が当たり前だった時代は、終わりつつありますからね。
給料が安い → キャリアアップ・市場価値を高めたい
- 給料が安すぎる
- 昇給の見込みがない
- 自分の能力や実績に見合った評価をしていただける環境で働きたいと考えています
- より高い目標に挑戦し、成果を上げ、それに見合った報酬を得たいと考えています
- 将来のために、市場価値を高めたいと考えています
- 自身の成長とともに、経済的にも成長できる環境を求めています
お金の話は日本人にとってタブー視されがち。
ですが、「能力と報酬のバランス」という表現に置き換えることで、単なる給料への不満ではなく、適正な評価を求める姿勢として理解してもらえるでしょう。
会社の将来性がない → より成長できる環境で働きたい
- 会社が倒産しそう
- 業績が悪化している
- より成長できる環境で、自分の力を試したいと考えています
- 変化の激しい時代に対応できる、成長性の高い企業で働きたいと考えています
- 将来性のある業界で、キャリアを築きたいと考えています
- より社会貢献度の高い事業に携わりたいと考えています
会社の弱みを指摘するのではなく、自分自身の成長欲求や将来への展望を語ることで、建設的な退職理由になります。
会社の将来を心配しているのではなく、自分自身の未来を描いているんだというメッセージが伝わるはずです。
社風・企業文化が合わない → 多様な働き方ができる環境
- 体育会系のノリについていけない
- トップダウンの社風が嫌だ
- よりフラットな組織で、自分の意見を発信できる環境で働きたいと考えています
- 多様な働き方を尊重する企業で、自分らしい働き方を見つけたいと考えています
- チームワークを重視し、協力し合える環境で働きたいと考えています
- 個人の裁量が大きく、主体的に仕事に取り組める環境を求めています
文化的なミスマッチは、誰が悪いというわけではありません。
「この会社の文化が嫌い」という表現ではなく「自分が望む職場環境」を具体的に説明することで、前向きな印象を与えられます。
ある意味、最も正直な理由かもしれませんね。
また、退職を伝えるタイミングも重要です。
詳しくは【もう悩まない!新卒が「退職を伝えるタイミング」完全ガイド】の記事で解説しています。
言い換えの注意点!嘘はNG!

退職理由を言い換えるって、嘘をついていいという意味じゃないんですよ。
これは多くの方が勘違いしがちなポイントです。
表現を工夫することと、嘘をつくことは全く別物なんです。
嘘は必ず後々問題を引き起こします。
嘘がバレた時のリスクは高い!
「家族の病気で実家に帰らなければならない」なんて嘘をついたのに、実はすぐに別の会社に就職していたら?
SNSで発覚するケースも少なくありません。
嘘がバレると、上司や会社からの信頼は一気に崩れます。
推薦状をもらえなくなるだけでなく、業界内での評判も落ちかねません。
最悪の場合、懲戒解雇となり、退職金が減額されたり、失業保険の給付に影響が出たりすることも。
日本の業界は思った以上に狭いものです。
思わぬところで元同僚や上司と再会することもあるんですよ。
嘘をつかずに表現を工夫すしよう
「この会社、全然成長できない」は事実かもしれません。
ですが、「より専門性を高められる環境を求めている」と言い換えれば、同じ内容でもポジティブに聞こえますよね。
事実を曲げずに表現を変えるコツは、自分の「これから」に焦点を当てることです。
過去の不満を語るのではなく、未来の希望を語るのです。
ネガティブな言葉に気づいたら、すかさずポジティブな言葉に置き換える習慣をつけましょう。
「残業が多くて辛い」ではなく「ワークライフバランスを大切にしたい」と言い換えるだけで、印象はガラッと変わります。
具体的なエピソードを添えて説得力アップ
「この仕事に向いていない」だけでは説得力が弱いですよね。
でも、このように言い換えたらどうでしょうか?
具体的に説明すれば、上司も理解しやすくなります。
転職時に「単に待遇が良くない」ではなく「先月担当したプロジェクトで新しい技術に触れる機会があり、その分野をもっと深く学びたいと思うようになりました」と伝えると好印象を与えます。
具体的なストーリーには説得力があるんですよ。
円満退職のための準備

退職理由を上手に伝えるのは大切ですが、それだけでは円満退職は難しいかもしれません。
他にも気をつけるべきポイントがあります。
退職を伝えるタイミング
退職の意思が固まったら、ズルズルと引き延ばさないことが大切です。
かといって、朝一番に「辞めます!」と切り出すのもNG。
上司の機嫌や忙しさを見計らって、「お時間よろしいでしょうか」と切り出すのがベストです。
年度末や決算期前、大きなプロジェクトの最中は避けましょう。
繁忙期に退職を伝えると「もう少し待ってくれないか」と何度も引き止められ、結局1ヶ月も退職時期が伸びてしまったという例もあります。
会社のカレンダーを確認して、比較的落ち着いている時期を選びましょう。
退職届の準備をしておこう
退職届は単なる形式ではなく、法的な意味を持つ重要な書類です。
会社によってフォーマットが異なるので、総務部や人事部に確認しておくと安心です。
一般的には、シンプルに「私儀、一身上の都合により、〇月〇日をもって退職いたしたく、ここに届け出ます」という文面で十分です。
理由を詳しく書く必要はありません。
それは口頭で丁寧に説明するものです。
退職届を提出する前に、一度上司と話し合い、理解を得てから書類を提出するのがスムーズな流れと言えるでしょう。
まとめ。上手な言い換えで円満退職&キャリアアップ
新卒が退職理由を伝える際は、本音をそのまま伝えるのではなく、上手に表現を工夫することが大切です。
でも、嘘をつくことは絶対に避けましょう。
今回ご紹介した内容を参考に、
- 退職理由の言い換え例文集を活用する
- 嘘をつかず、ポジティブな表現を心がける
- 具体的なエピソードを添える
- 退職を伝えるタイミング、退職届の準備に気を配る
これらのポイントを押さえることで、あなたはきっと円満退職を実現し、新たなキャリアを気持ちよくスタートさせることができるはずです。
退職は終わりではなく、新たな始まり。前向きな気持ちで次のステップに進みましょう!