円満退職へ!新卒が上司を納得させる「退職理由」の伝え方

退職への悩み
  • 新卒で入社した会社を辞めたい…
  • 上司に退職理由をどう伝えればいいのかわからない…
  • 引き止められたり、怒られたりしたらどうしよう…

退職を決意したものの、上司への退職理由の伝え方に悩んでいませんか?

特に新卒の場合、初めての退職で、不安や疑問がたくさんあるでしょう。

「できるだけ円満に退職したい」「上司に納得してもらいたい」という気持ちも強いはずです。

この記事でわかること
  • 上司が納得しやすい退職理由
  • 新卒が避けたいNG退職理由
  • シーン別の退職理由の伝え方
  • 上司に退職理由を伝えるときの注意点
  • 退職代行サービスという選択肢

この記事では、新卒が上司を納得させるための退職理由の伝え方を、具体的に解説します。

この記事を読んで、自信を持って円満退職への第一歩を踏み出しましょう!

新卒の退職理由が重要になる理由

「新卒で退職するなんて…」というプレッシャーを感じる方も多いでしょうが、退職理由をどう伝えるかは実はとても大切なんです。

理由の伝え方一つで、その後の人生が大きく変わることもありますよ。

円満退職のため!良好な関係を保てる

上手に退職理由を伝えれば、会社との関係を良好に保ったまま去ることができます。

私の友人も、退職理由を丁寧に説明したおかげで、最終日まで気まずさなく仕事を続けられたと言っていました。

退職した後も、元同僚と食事に行くほど良い関係を維持できているんですよ。

こうした人間関係は、思わぬところで再び交差することもあるものです。

引き止め対策のため!退職の意思を貫く

「まだ1年も経ってないのに…」「もう少し頑張ってみたら?」

新卒が退職を切り出すと、こんな言葉をかけられることが多いんです。

でも、しっかりとした理由を準備しておけば、あなたの決意が固いことを理解してもらいやすくなります。

曖昧な説明だと、無限ループのように引き止められ続けることもあるんですよね。

今後のキャリアのため!転職活動や将来の人間関係

転職面接でまず聞かれるのが「前職をなぜ辞めたのか」という質問。

ここで前向きな理由を述べられないと、印象が大きく下がってしまいます。

退職理由が明確で前向きな人ほど、その後のキャリアについても具体的なビジョンを持っていることが多いです。

また業界が狭い分野だと、数年後に元上司と再会することも珍しくありません。

その時に「あの時はありがとうございました」と笑顔で言えるよう、円満退職は必須です。

上司が納得しやすい退職理由

退職理由には、上司が「それなら仕方ないな」と思わず納得してしまうパターンがいくつかあります。

ポジティブな理由!キャリアアップや新しい挑戦

前向きな理由は、上司も応援したくなるもの。

成長意欲を感じる理由であれば、引き止めすぎることもありません。

キャリアアップの理由
  • データサイエンスの分野で専門性を高めたいんです
  • 公認会計士の資格を取得して、専門職としてのキャリアを築きたいと考えています
  • チームのマネジメントにも挑戦してみたいんです」
スキルアップの理由
  • プログラミングスキルをもっと磨きたいと思っています
  • 営業経験を積んで、お客様との対話力を向上させたいんです
  • グローバル企業で英語を使う環境に身を置きたいと考えています
新しい挑戦の理由
  • 子どもの頃からの夢だった教育業界に挑戦したいんです
  • プロダクト開発の最前線で働きたいと強く思うようになりました
  • 長年温めていた起業アイデアを形にしたいと決意しました

こうした理由は、あなたの情熱や向上心が伝わり「応援したい」と思わせる力があるんですよ。

やむを得ない理由!家庭の事情や健康上の理由

人生には予期せぬ出来事がつきもの。

こうした事情は多くの上司が理解を示してくれるでしょう。

家庭の事情
  • 「父が病気で、実家に戻って介護する必要が出てきました」
  • 「結婚を機に関西へ引っ越すことになったんです」
  • 「妻の海外転勤が決まり、家族で渡航することになりました」
健康上の理
  • 最近体調を崩すことが増え、しっかり療養する時間が必要だと医師に言われました
  • 持病の腰痛が悪化してしまい、今の業務体制での継続が難しくなってしまいました
  • 心療内科の先生から、一度しっかり休養するよう勧められています
留学の理由
  • アメリカのビジネススクールに合格したので、MBA取得を目指したいと思います
  • フランスで1年間の語学留学をして、将来の可能性を広げたいんです
  • オーストラリアでワーキングホリデーを体験し、視野を広げたいと考えています

こうした理由は「仕方ない」と思わせる力がありますが、健康上の理由については診断書の提出を求められることもありますので、ご注意を。

具体的な理由!仕事内容でのミスマッチ

「合わない」と感じることは誰にでもあります。

その理由を具体的に、そして建設的に伝えましょう。

仕事内容とのミスマッチでの理由
  • 営業職を希望して入社したのですが、実際はほとんど内勤の事務作業で、お客様と接する機会が少なくて…」
  • 「新規企画に携わりたくて入社したのですが、日々のルーティンワークに終始してしまい、創造性を発揮できていません」
  • 「数字を扱う分析業務が得意だと思っていたのですが、実際の業務は対人スキルが重視されることが多く、自分の強みを活かせていないと感じています」
企業風土とのミスマッチでの理由
  • 私は議論を通じて物事を決めていくスタイルが合うと思うのですが、会社の体育会系の雰囲気にはなかなか馴染めていません
  • 自分で考えて進めていくのが得意なのですが、細かい指示がないと動けない環境で、やりづらさを感じています
  • 入社時に共感した会社の理念と、実際の業務での判断基準にギャップを感じることが多くて…

これらの理由を伝える際は、「会社が悪い」というニュアンスではなく、「自分には合わなかった」という表現にするのがポイントです。

そうすれば、上司も反発せずに聞いてくれるはずですよ。

具体的な退職理由の言い換え表現は角が立たない!新卒向け「退職理由」言い換え例文集の記事で多数紹介しています。

新卒が避けたいNGな退職理由

退職理由一つで、その後の展開が大きく変わることがあります。

特に新卒の場合は、社会人としての第一歩を踏み出したばかり。

どんな理由で辞めるかは、意外と重要なんですよ。

ここでは、絶対に避けたい退職理由を見ていきましょう。

嘘の理由はダメ!バレた時のリスクが高い

「嘘をついても、もうすぐ辞めるから大丈夫」と思っていませんか?

実は、これが最も危険な考え方なんです。

嘘の理由は、思わぬところでバレることがあります。

例えば、「家族の介護のため」と言って退職したのに、SNSで海外旅行を楽しむ写真をアップしたら…。

同僚や上司の目に止まることもあるでしょう。

例えば「親の病気で地元に戻る」と嘘をついて退職したのに、実は同じ業界の別の会社に転職していたことがバレて、大変な思いをした人もいます。

その人の業界内での評判も落ち、キャリアに長く影響が残っています。

最悪の場合、懲戒解雇となり、失業保険も受給できなくなることもあります。

正直に話すことが、長い目で見れば必ず得策です。

感情的な理由は言わない!会社や上司への不満や愚痴

退職面談で気持ちが高ぶり、つい本音を漏らしてしまいたくなる気持ちも分かりますが、ここはグッと堪えましょう。

  • 上司の〇〇さんが全然仕事を教えてくれないから
  • 毎日同じ作業で本当につまらないんです
  • こんな給料じゃ生活できないですよ

こんな言葉を投げつけられたら、どんな上司でも気分が悪くなりますよね。

「この若者は何も分かっていない」と思われ、退職までの期間が非常に居心地悪くなってしまいます。

不満な気持ちを抱えている人は多いでしょうが、感情的な表現は避け、建設的な言い方に変換することが大切です。

曖昧な理由は避けよう!「なんとなく」「他にやりたいことが…」

「なんとなく合わないんです」「他にやりたいことがあるような気がして…」

このような曖昧な理由では、上司は「まだ若いから、もう少し頑張れば道が開けるはずだ」と思い、引き止めにかかるのは必至です。

結果として、何度も退職の話をしなければならなくなり、お互いに時間と労力を無駄にしてしまいます。

例えば「なんとなく他の仕事に興味があって…」と言って退職相談をしたところ、3回も面談を重ねることになり、最終的には具体的な理由を伝えざるを得なくなることも。

最初から明確な理由を伝えていれば、こんな苦労はなかったはずです。

「Web開発のスキルを磨きたいと思っています」「マーケティングの分野でキャリアを築きたいんです」など、具体的で前向きな理由を伝えることで、上司も「そうか、それなら仕方ないな」と納得しやすくなります。

退職理由は、自分の将来のキャリアを見据えた前向きなものであれば、相手も気持ちよく送り出してくれるものです。

感情的にならず、嘘をつかず、具体的に伝えることを心がけましょう。

シーン別!退職理由の伝え方例文集

ここでは、シーン別の退職理由の伝え方例文集をご紹介します。

キャリアアップが理由の場合

〇〇部長、お忙しいところ申し訳ございません。

少しお時間よろしいでしょうか。

実は、私事で大変恐縮なのですが、〇月末をもって退職させていただきたいと考えております。

入社以来、〇〇部で〇〇の業務に携わらせていただき、大変貴重な経験を積むことができました。
本当にありがとうございました。

しかし、〇〇の業務に携わる中で、〇〇の分野にもっと専門的に関わりたいという思いが強くなりました。

将来的には、〇〇の資格を取得し、〇〇の分野でキャリアアップしていきたいと考えております。

つきましては、〇〇の勉強に専念するため、退職させていただきたく、ご検討いただけますようお願い申し上げます。

家庭の事情が理由の場合

〇〇部長、お忙しいところ申し訳ございません。

少しお時間よろしいでしょうか。

実は、私事で大変恐縮なのですが、〇月末をもって退職させていただきたいと考えております。

この度、〇〇(具体的な理由)のため、実家に戻ることになりました。

つきましては、通勤が困難になるため、退職させていただきたく、ご検討いただけますようお願い申し上げます。

入社以来、〇〇部で〇〇の業務に携わらせていただき、大変貴重な経験を積むことができました。
本当にありがとうございました。

体調不良が理由の場合

〇〇部長、お忙しいところ申し訳ございません。

少しお時間よろしいでしょうか。

実は、私事で大変恐縮なのですが、〇月末をもって退職させていただきたいと考えております。

最近、体調がすぐれず、〇〇(具体的な症状)の症状があり、病院を受診したところ、〇〇と診断されました。

医師からは、しばらく療養が必要であると言われております。

つきましては、業務に支障をきたしてしまう可能性があるため、退職させていただきたく、ご検討いただけますようお願い申し上げます。

入社以来、〇〇部で〇〇の業務に携わらせていただき、大変貴重な経験を積むことができました。

本当にありがとうございました。

仕事内容が合わない場合

〇〇部長、お忙しいところ申し訳ございません。

少しお時間よろしいでしょうか。

実は、私事で大変恐縮なのですが、〇月末をもって退職させていただきたいと考えております。

入社以来、〇〇部で〇〇の業務に携わらせていただきました。

しかし、実際に業務に取り組む中で、自分の適性や能力と、仕事内容との間にギャップを感じるようになりました。

具体的には、〇〇(具体的な仕事内容)の業務に、どうしてもやりがいを見出すことができませんでした。

今後、自分の能力や適性を活かせる仕事に挑戦したいと考え、退職を決意いたしました。

これまで、大変お世話になりました。

本当にありがとうございました。

上司に退職理由を伝えるときの注意点

退職を決意してから、実際に上司に伝えるまでが一番緊張するものですよね。

言い出すタイミングや伝え方で、その後の展開が大きく変わってきます。

ここでは、スムーズに話を進めるためのポイントをお伝えします。

事前にアポイントを取ろう。忙しい時間帯は避ける

いきなり「実は辞めたいんです」と切り出すのは、上司にとってもショックが大きいもの。

心の準備をする時間を与えましょう。

○○部長、お時間のよろしいときに、少しご相談させていただきたいことがあるのですが…

などと、まずはアポイントを取ることが大切です。

締切直前の忙しい時に退職の話を切り出してしまうと、上司の機嫌を損ねてしまったこともあります。

伝える時は、比較的落ち着いた時間帯を選ぶと良いでしょう。

月曜の朝や金曜の夕方も避けた方が無難ですよ。

個室など落ち着いて話せる場所を選ぼう

オープンスペースのデスクで話すのは避けましょう。

周りに人がいると、上司もあなたも本音で話せません。

「会議室を予約しておきました」と言って、プライバシーが確保できる場所を確保しておくと良いでしょう。

カフェなど外部の場所でも構いませんが、あまり騒がしい場所は避けた方が無難です。

オープンスペースで退職の話をすると、周りの人に聞こえてしまい、本人が伝える前に噂が広まってしまいます。

大切な話は、必ず二人きりで行いましょう。

感謝の気持ちを伝えよう

まずは感謝の気持ちから始めると、その後の会話がスムーズに進みます。

入社以来、本当にたくさんのことを学ばせていただきました

○○部長には、本当に丁寧にご指導いただき、感謝しています

こうした言葉を最初に伝えることで、上司も心を開いて話を聞いてくれるようになります。

人間関係は最後まで大切にしたいものですね。

退職の意思をはっきりと伝えよう!曖昧な表現は避ける

「辞めようかなと思っていて…」「退職を考えているんですけど…」

こんな曖昧な表現だと、上司は「まだ迷っているのか」と捉え、引き止めようとします。

決意が固まっているなら、はっきりと伝えましょう。

○月末をもって退職させていただきたいと思います

このように明確に伝えることで、上司も「この子は決めたんだな」と理解してくれます。

退職メールの書き方については【コピペOK!新卒向け「退職メール」文例集&マナー解説】の記事をご覧ください。

退職を言い出しにくい時は、退職代行も視野に

どうしても自分では言い出せない…そんな場合は、退職代行サービスという選択肢もあります。

退職代行サービスの概要

退職代行サービスは、あなたに代わって会社に退職の意思を伝え、必要な手続きを行ってくれるサービスです。

パワハラがひどい、精神的に追い詰められている、などの理由で、自分で伝えるのが難しい場合に利用する方が増えています。

上司からの過度なプレッシャーで体調を崩し、退職代行を利用しする人も多いです。

本来なら自分で伝えるべきことですが、健康を害してまで我慢する必要はないんですよ。

利用するときの注意点

退職代行サービスには、いくつか注意点があります。

  • 費用が1万円~5万円程度かかります
  • 会社との関係が完全に切れてしまう
  • 悪徳な業者だとトラブルに発展する可能性も

利用する退職代行サービスの会社は、弁護士や労働組合が運営する信頼できるサービスを選びましょう。

まとめ。誠意を持って・正直に・前向きに

新卒にとって初めての退職は、人生の大きな節目です。

緊張するかもしれませんが、以下の3つのポイントを忘れずに。

  • 誠意を持って→感謝の気持ちを忘れず、丁寧に伝える
  • 正直に→嘘をつかず、本当の理由を伝える
  • 前向きに→未来への希望を持って、建設的な姿勢で伝える

これまでご紹介した内容を参考に、自分の言葉で伝えることができれば、きっと円満退職が実現できるはずです。

社会人としての第一歩を踏み出した会社だからこそ、最後まで誠実に対応したいものですね。

この退職経験も、あなたの人生の貴重な糧となるでしょう。

次のステップに向けて、胸を張って進んでください。