- 新卒で入社した会社を辞めたい…
- でも、いつ、誰に、どうやって退職を伝えればいいんだろう…
- 上司に怒られたり、引き止められたりしたらどうしよう…
退職を決意したものの、退職を伝えるタイミングや伝え方がわからずに悩んでいませんか？
特に新卒の場合、初めての退職で、不安や疑問がたくさんあるでしょう。
「できるだけ円満に退職したい」「会社に迷惑をかけたくない」という気持ちも強いはずです。
- 新卒が退職を伝えるベストタイミング
- 退職を伝える相手と具体的な伝え方
- 引き止められた場合の対処法
- 退職を伝えるときの注意点
- 退職代行サービスという選択肢も
この記事では、新卒が退職を伝える際のベストタイミングや、具体的な伝え方、注意点などを詳しく解説します。
この記事を読んで、円満退職への第一歩を踏み出しましょう！
退職を伝えるタイミング、早ければ早い方が良い？
退職を伝えるタイミング、悩みますよね。
早めに言うべきか、ギリギリまで黙っているべきか。
この選択、実は私たちの退職プロセス全体を左右する重要な決断なんです。
まずは会社のルールと、早めに伝えることの良し悪しを見ていきましょう。
会社の就業規則を確認！退職の申し出の期限
ほとんどの会社では就業規則に退職の申し出期限が明記されています。
私の経験からすると「退職日の1ヶ月前まで」が最も一般的ですが「2週間前まで」という会社も少なくありません。
あなたの会社の就業規則、確認しましたか？
就業規則は絶対に抑えておくべきポイントです。
期限を破ると、最悪の場合、退職が認められなかったり、損害賠償を求められたりすることも。
早めに伝えるメリット！会社側の準備期間や引き継ぎ
退職を早めに伝えると、会社側に十分な準備期間を与えられます。
早めに伝えておけば人事部でも慌てることなく、後任者を見つけることができます。
会社は後任探しや人員配置の調整などに意外と時間がかかるもの。
早めに言えば、その分会社との関係も良好に保てます。
また、引き継ぎにも余裕ができます。
急いで引き継ぎをすると、細かい点が抜け落ちやすいものです。
十分な時間があれば、後任者に丁寧に説明したり、詳細な引き継ぎ資料を作ったりできますよ。
早めに退職を伝える配慮は、あなたの仕事への責任感を示すことにもなります。
早めに伝えるデメリット！退職までの気まずさや引き止め
一方で、早めに伝えると厄介な面もあります。
職場での気まずさは避けられないことが多いです。
「もう辞めるんでしょ」という目で見られたり、些細なミスを指摘されたりすることも。
毎日が居心地の悪いものになってしまうこともありえます。
また、引き止めにあう可能性も高くなります。
特に人手不足の職場では「もう少し考えてほしい」「条件を良くするから」と強引に引き止められることも。
断り切れずに予定を変更せざるを得なくなったケースも聞いたことがあります。
結局のところ、あなたの職場環境や人間関係によって最適な時期は変わってくるものです。
新卒が退職を伝えるベストタイミングはいつ？
新卒が退職を伝えるベストなタイミングは、本当に悩ましい問題ですよね。
いくつかのポイントを踏まえながら、あなたに合った最適なタイミングを一緒に考えていきましょう。
繁忙期を避けよう！会社や上司の負担を考慮
会社の繁忙期に「辞めます」と言い出すのは、正直かなり気まずいものです。
繁忙期は人手不足で皆が必死に働いている時期。
そんな時に退職を伝えれば、チームメイトや上司に大きな負担をかけてしまいます。
決算期の直前に退職を伝えたところ、上司から「今言うか？」と苦い顔をされた、なんて人もいます。
後から「もう少しタイミングを考えてほしかった」と言われることも。
比較的落ち着いている時期を選ぶだけで、お互いにとってスムーズな別れになりますよ。
ボーナス支給後！損をしないために
ボーナスの問題も考慮すべき重要なポイントです。
せっかく頑張って働いたのに、退職のタイミングでボーナスを逃してしまうのは残念ですよね。
多くの会社では、ボーナスの支給対象期間が定められています。
例えば「支給日に在籍していること」という条件がある場合、その日の前に退職すればボーナスは貰えないことも。
事前に支給条件を確認しておくと安心です。
ただ、ボーナスを受け取った翌日に辞めると「お金だけもらって逃げた」という印象を与えかねません。
気まずいのが嫌なのであれば、支給から1～2週間程度は間を空けましょう。
自分の心身の状態で決めよう！限界を迎える前に
最も大切なのは、あなた自身の状態です。
「もうダメかも…」と感じ始めたら、それは重要なサインです。
「もう少し頑張れば」と思い続けた結果、体調を崩してしまう例もあります。
心身の健康は何よりも優先すべきこと。
辛いと感じたら、早めに決断することも大切ですよ。
転職先が決まってから！リスクとメリット
転職のタイミングも悩ましいところ。
転職先が決まってから退職を伝えれば、収入が途切れる心配はありません。
また、次の仕事が決まっている安心感があるので、精神的にも楽でしょう。
一方で、現職を続けながらの転職活動は、体力的にも精神的にも負担が大きいです。
平日の面接に行くために有給を使い続けるのは、正直疲れます。
また、転職先が見つかると「いつ言おうかな」とソワソワした日々を過ごすことになります。
最終的には、会社のルールを守りながらも、自分の心身の健康を第一に考えることが大切です。
焦らず、じっくり考えてみてくださいね。
退職を伝える相手と伝え方
退職を伝える時の相手選びと伝え方は、その後の関係性を大きく左右します。
円満退職のためのポイントを見ていきましょう。
直属の上司に最初に伝える。礼儀とマナーを忘れずに
退職の意志をまず伝えるべき相手は、間違いなく直属の上司です。
職場の階層構造を尊重する基本的な礼儀なんですよね。
同僚や先輩に先に話してしまうと、思わぬところから上司の耳に入ることも。
「あれ？なんで私が最後に知るんだ」という不信感を上司に抱かせてしまいます。
情報の伝達順序を守ることで、スムーズな退職プロセスにつながるんです。
口頭で伝えるのが基本。誠意を伝えよう
退職の伝え方も重要です。
メールやチャットではなく、直接会って伝えることが何よりも大切。
顔を見て話すことで、あなたの真摯な気持ちが伝わります。
〇〇部長、お忙しいところ申し訳ございません。
少しお時間いただけますか？
実は私事で恐縮なのですが、〇月末をもって退職させていただきたいと考えております。
（退職理由を簡潔に説明します）」
これまで多くのことを学ばせていただき、本当にありがとうございました。
緊張するかもしれませんが、落ち着いて丁寧に伝えることを心がけましょう。
誠意をもって伝えることで、意外にも上司は理解してくれますよ。
退職理由の伝え方。ポジティブな表現を心がける
退職理由は、どんな不満があったとしても、ポジティブな言い回しを心がけましょう。
「仕事がつまらない」「人間関係が最悪」といったネガティブな表現は避け「新しい分野にチャレンジしたい」「別の角度からキャリアを築きたい」など、前向きな理由を伝えると印象が全然違います。
例えば、職場を辞める時に「IT分野のスキルを磨きたい」と伝えたとします。
本当は、人間関係の悩みもあったのですが、口にしなかったおかげで、その後も良好な関係を続けられることもあります。
引き止められた場合の対処法。固い意志を貫く
退職を伝えると「もう少し考えてほしい」「条件を見直すから」と引き止められることもあります。
そういう時は、
お引き止めいただき、本当にありがとうございます。とても嬉しく思います。
などと、まずは感謝の気持ちを伝えましょう。
しかし決意が固い場合は、曖昧にせず、はっきりと伝えることが大切です。
ありがたいのですが、よく考えた上での決断です。退職の意思は変わりません
曖昧な返事をしたために、何度も引き止め会議が開かれ、結局退職時期が延びてしまったケースもあります。
なので、はっきりと伝えることが、お互いのためになるんですね。
上司を納得させる退職理由の伝え方は【円満退職へ！新卒が上司を納得させる「退職理由」の伝え方】の記事で詳しく解説しています。
退職を伝えるときの注意点
退職を伝える際の心構えって、実は円満退職の成否を分ける大きなポイントなんです。
感情的にならない
退職を伝える時は、どんなに不満があっても冷静さを保つことが大切です。
例えば、上司への不満を爆発させながら退職を告げて、その場は収まったとしても、その後の引き継ぎ期間が非常に気まずいものになってしまう、なんてこともあります。
冷静に話すことで、相手もあなたの話をきちんと受け止めてくれます。
緊張するかもしれませんが、深呼吸をして落ち着いた声のトーンを心がけましょう。
仕事の区切りがいい時間帯を選ぶのも、一つの方法ですよ。
会社や上司の批判はしない
退職理由を伝える時「あの部長の横暴な態度にはもう耐えられない」などと言いたくなる気持ちも分からなくはありません。
でも、そんな批判は一切口にしないのが賢明です。
上司や会社の批判を言ったことが社内に広まって、結果的に業界内での評判を落としてしまうこともあります。
日本の業界社会は意外と狭いもの。
批判は胸にしまっておき、前向きな理由だけを伝えるのが得策です。
嘘はつかない
「家族の介護のため」などと虚偽の理由を伝えると、後で転職先の情報が漏れた時に非常に居心地が悪くなります。
例えば「実家の手伝いのため」と言って辞めたのに、すぐに転職したことが元同僚に知られると、信頼を失ってしまうことにも繋がりますよね。
嘘が露見すると、せっかく築いた信頼関係が一気に崩れます。
「新しいキャリアにチャレンジしたい」など、事実に基づく理由を選びましょう。
退職代行サービスの利用。どうしても伝えられないときの手段
どうしても自分で言い出せない、パワハラなどの理由で直接対話が難しい場合は、退職代行サービスという選択肢もあります。
法律の専門家が代行してくれるサービスもあり、安全に退職できる可能性が高まります。
ただし、退職代行は本当に最後の手段と考えるべきでしょう。
費用がかかるだけでなく、会社との関係が完全に断絶することになります。
また、業界によっては「あの人は退職代行を使った」という情報が広まることもあるので、慎重に検討する必要があります。
まとめ。タイミングを見極めて円満退職を目指そう
新卒の退職は特に慎重さが求められます。
就業規則の確認はもちろん、繁忙期を避け、自分の心身の状態を最優先にしながら、ベストなタイミングを見極めましょう。
また、直属の上司に誠意をもって伝え、ポジティブな表現で退職理由を説明することが大切です。
引き止められても、感謝の気持ちを示しつつ、決意が固いことを丁寧に伝えましょう。
あなたの今後のキャリアのためにも、最後まで誠実な態度を貫くことが、長い目で見ると自分自身の財産になりますよ。
退職は終わりではなく、新たな始まりの第一歩なのですから。
